成長の早いヒルギ科の植物
マングローブ(Mangrove)とは、熱帯〜亜熱帯地方の
                  河口汽水域の湿地に生育する森林のこと。
                  主な構成樹種はヒルギ科の植物で、根が海水に
                  浸かった状態で生育できるように、塩分を根で
                  ろ過したり、葉の表面から蒸散させたりするなど、
                  変わった特徴を持っています。
                  マングローブの成長力は、植樹3年目頃から旺盛となり、条件の良いところでは、年に1mも
                  成長します。
                  このため、造成したばかりのマングローブ林では、成長が止まるまでの間は
                  「地球温暖化防止効果」が期待できるのです。
                村人の生活を支える林
海と隣り合わせの土地で生活する現地の人々に
                  とって、マングローブ林は生活に欠かせない資源です。
                  防潮林として強風や津波などから陸地の崩壊や住民
                  への被害を防ぐだけでなく、そのまわりにはたくさん
                  動物たちが集まることから、地域住民に絶好の漁場を
                  提供しています。
                  また、電気、ガスの普及が十分でない地方では、火力が強いマングローブ炭は薪材として
                  重宝され、腐りにくく強度も高いことから、民家や橋などの建材として広く用いられています。
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