La Festa Mille Miglia 2010 ダンロップリポート/リポート
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回目を迎える2010年大会には1925年製ブガッティT35Cから、1967年製BMW1600GTまで、イタリアの本家ミッレミリアに参戦した名車を中心に107台ものクラシックスポーツが参集しました。
エントラントは「古いものには敬意を」、「いくつになっても心・少年」、「イヴェントに参加するすべての人々と友情の輪を広げる」という基本精神のもと、熱戦を繰り広げました。
今年はおなじみの堺正章さんに加え、元F1ドライバーの鈴木亜久里さんもステアリングを握り、さらに海外からもエントラントを集めました。
1888年に空気入りタイヤを発明したダンロップにとって、モータースポーツは非常に縁が深い存在です。
たとえばイタリア本国のミッレミリアで1955年にスターリング・モス選手が樹立した10時間17分48秒(平均時速157.65km/h)という記録はダンロップ製タイヤを装着したメルセデス・ベンツ300SLがもたらしたものです。
スポーツカーレースの最高峰として有名な「ル・マン24時間レース」の黎明期では、第2回大会の1924年を皮切りに、1927年、1928年、1929年、1930年の優勝マシンを支えました。
1957年にはジャガーによるル・マン3連覇にも貢献していますし、2001年、70年ぶりにル・マンに再挑戦したベントレーが選んだタイヤもダンロップでした。
ダ
ンロップはモータースポーツを最良の技術開発の場のひとつと捉えています。
モータースポーツから得たさまざまな経験をフィードバックした結果が、現在のタイヤなのです。
過酷なモータースポーツシーンがダンロップ・タイヤの高速安定性、グリップ力、ウェット性などを磨き上げたといっても過言ではありません。
現在求められている環境適応性、安全性、快適性の追求に対しても、モータースポーツ分野で培ったさまざまな伝統と技術が生きています。
ダンロップは、私たち自身を鍛えてくれたモータースポーツ、そしてその歴史に対して誇りを持っています。
1926年製のブガッティT37Aでラ・フェスタ・ミッレミリアに参加した水野誠一氏(ヴェテランカークラブ東京・会長)は、
「クルマには“文明”と“文化”という2つの側面があります。20世紀最大の発明物であるクルマは人間に行動の自由をもたらし、さまざまな社会発展に寄与しました。
これがクルマの文明的な側面です。一方の文化は、技術への飽くなき探求心や、速さへのロマン、クルマを生み育て上げた人々の努力や手の温もりなどと言えばいいでしょうか。
クルマには時代を超えて人間の心を刺激し豊かにする側面があります。私が古いクルマを愛し、ラ・フェスタ・ミッレミリアに参加するのは、クルマがもたらす文化をリスペクトしているからです。
文明は時間とともに姿を変えますが、文化は普遍のものです。」と語っています。
この言葉にダンロップは共感します。
私
たちがラ・フェスタ・ミッレミリアをスポンサードするのは、クルマがもたらす喜び、言ってみればクルマ文化に、クルマを愛する一員として貢献したいという思いからです。
歴史を形作ってきたタイヤ・フロンティアだからこそ、文化も尊重する。私たちは次ぎの時代を切り開くためにも、伝統と文化を尊重したいと考えています。
DUNLOPは今後もクルマを愛する人たち、そしてクルマが織りなす様々な文化を積極的にサポートしてまいります。