TOKYO AUTO SALON 2011 イベントリポート
ル・マンの勇者とニュルブルクリンクの強者の競演
2011年のダンロップブースには2台のスペシャルモデルを展示しました。
1台はル・マン24時間レースで圧倒的な速さを誇った伝説のグループCマシン、ポルシェ962C。
ポルシェは1977年から1987年の間に9回ル・マンを制していますが、ダンロップはそのすべてにタイヤを供給。今回展示した962Cももちろんダンロップタイヤを装着しています。
もう1台は、ポルシェがオフロード性能に一切の妥協を許すことなく、オンロード性能を徹底的に追及したカイエン。
550psの最高出力を誇る最強の心臓を持つカイエン・ターボSは、ニュルブルクリンクでSUV最速の8分39秒999というラップタイムを叩き出し、足元には「SP QUATTROMAXX」を装着しています。
ダンロップは黎明期から極限のレーシングフィールドで勝利するためタイヤを鍛え、実戦から得たノウハウを市販タイヤに積極的にフィードバックしてきました。時代が求める最先端のタイヤテクノロジーのなかにはモータースポーツ・フィールドで誕生したものも少なくありません。
ル・マンの勇者と、ニュルブルクリンクの強者、2台の展示車両を支えるタイヤにはダンロップのスピリットが込められています。
PORSCHE 962C
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PORSCHE 962C 車両スペック
展示車両は、後期モデルのロスマンズポルシェ962C.
1986年のル・マン24時間レースでDerek Bell/Hans Joachim/Stuck Alholbert組が駆った1号車と同型のモデルです。
現在もヒストリックイベントなどでレーシングスピードを披露することができる、日本に現存する極めて貴重な一台です。
(車両協力 Galleria Scala)
【エンジン】
種類 | 全水冷式水平対向6気筒ツインターボ |
総排気量 | 2994cc |
最大出力 | 514.5kW(700ps)/8200rpm(1.2bar) |
【タイヤ】
タイヤメーカー | DUNLOP |
タイヤ名称 | DUNLOP RACING |
サイズ(F) | 265/625R17 |
サイズ(R) | 330/710R18 |
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PORSCHE Cayenne Turbo
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PORSCHE Cayenne Turbo 車両スペック
「SUVらしき背の高いテスト車両に追いかけられた」ニュルブルクリンクをスポーツカーで走行中のテストドライバーが目撃したその車両こそポルシェ社が初めて市場に投入した4ドアであり、モータースポーツのカテゴリーで成功を収めてきたポルシェが鍛え上げたSUVの「カイエン」でした。
中でもターボSは550psの強心臓を持った、スポーツカーを凌駕する運動性能を持つプレミアムSUVです。
【エンジン】
型式 | ABA-9PAM4851A |
種類 | V型8気筒32バルブツインターボ |
総排気量 | 4,806cc |
最大出力 | 368kW(500ps)/6000rpm |
【タイヤ】
タイヤメーカー | DUNLOP |
タイヤ名称 | SP QUATTROMAXX |
サイズ(F) | 295/35R21 |
サイズ(R) | 295/35R21 |
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