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La Festa Primavera 2009 ダンロップリポート

La Festa Primavera 2009
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BENTLEY 3 LITRE SPEED MODEL FITTED WITH 4.5 LITRE  ダンロップの歴史はモータースポーツの歴史でもあります。
その事実を La Festa Primavera 2009 に集う名車たちは教えてくれます。 La Festa Primavera は、大阪をスタートし、近畿地方を中心にクラシック・スポーツカーで1000kmを走る公道ラリーです。
毎年秋に開催される La Festa Mille Miglia の姉妹イベントという性格で、記念すべき今回の第1回大会には1923年製ブガッティ・ブレシアT22から、1972年製フェアレディZまで、70台以上の珠玉のクルマたちが参加しました。
新緑のなか往年のスポーツカーが走り抜けるシーンは感動的でした。
その美しい姿と、魅惑的なエギゾーストサウンド、そして現代のクルマに勝るとも劣らないパフォーマンスでクルマの素晴らしさを語りかけてくれたのです。
なかでも1920年代のベントレーは、ダンロップとモータースポーツの関わりを感じさせる生き証人として興味深い存在でした。
 
 1919年、卓越した技術力を持ち、自身レーシングドライバーとしても活躍したW.O.ベントレーが設立したベントレー・モーターズ社のモデルは、現在のような高級ラグジュアリーカーではなく、生粋のスポーツカーでした。ベントレーは持ち前の高いパフォーマンスを証明するためモータースポーツに積極的に参戦します。とくに活躍が顕著だったのが世界三大レースのひとつに数えられるル・マン24時間レースでした。
フランス西部に位置する「ル・マン(Le Mans)」で開催される24時間耐久レースは、1周約13kmのサルト・サーキットが舞台です。実はコースのほとんどは一般道で、スタート/フィニッシュラインのある区間のみ常設のブガッティ・サーキットを走行します。
80年以上の歴史を誇るこのレースは6月中旬(夜間走行を行うため、一年で最も日が長い時期を選んでいます)の風物詩として、世界各地から多くの観客を集めるだけでなく、スポーツカーレースの最高峰としての位置を確立しています。
 
 1923年に開催された第1回大会に、イギリスからベントレーが参戦しました。その足元を支えたのはダンロップです。
ベントレーは第2回大会で、並み居る地元フランス勢を抑えて初優勝を遂げます。ダンロップのタイヤが日常領域の性能に優れているだけでなく、モータースポーツでのハイスピードや過酷な条件下にも耐える強靱な性能を備えていることを、身をもって示した瞬間でした。以来、ダンロップにとってモータースポーツは、タイヤ性能を向上させるステージであり、性能の高さを証明するステージとなったのでした。
今回参加した1926年製ベントレー3リッター・スピードモデル(Car No.6)は、まさに当時の栄光と興奮を伝える存在。その凛とした存在感と走りの確かさに感銘を受けました。

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