LANCER EVOLUTION X STAR SPEC PROJECT
「シビックは先代もレースマシンに乗っていて、このFD2型も今年のスーパー耐久でドライブしてます。比較してもっとも変化したのはリアタイヤの使い方ですね。今までのFFマシンは、コーナリング中にリアタイヤが浮いているといった具合に、フロントタイヤが主に仕事をしているイメージでしたが、FD2になってからは、コーナリング中にいかにリアタイヤを接地させてグリップさせるかでラップタイムが変わります。
今回、乗っているFD2は車重はレースカーより重いですが、パワーアップしているので、加速力は抜群に良いです。そのストレートスピードを活かすには、やはりコーナリングが重要で、セットアップの方向性としては、リアタイヤは接地させたまま、オーバーステアにしています。ポイントとしては、フロントタイヤに面圧を掛けること。そのため過重がフロントにのりやすいようにしています。
タイムアタックで履いたタイヤはフロントが235、リアが225。フロントは、255も比較で履きました。タイム的には変わりませんでしたが、255サイズでもスタビを弱めたらかなり良い印象でした。狙い通りの1分4秒台というタイムが記録できましたし、タイヤの削れ方も良かったので、Z1 STAR SPECのパフォーマンスを十分に引き出せたはずです」