第4回 東京大学教授
下村 彰男さん
「植樹活動を通して、土地や環境とのつながりを」
こんにちは。東京大学で森林について研究している下村彰男です。
私もチーム・エナセーブのメッセージラリーに参加させていただきます。
エナセーブシリーズのタイヤは省エネタイプの製品で、特にエナセーブ97は
天然素材が積極的に活用され、走行中もそして廃棄に際しても低炭素社会への
貢献が期待できるそうです。身近な人たちにも是非薦めたいと思います。
そして、このことに加え、私が特に関心を寄せているのは、
タイヤ1セット(4本)の購入に対してマングローブ1本がタイにおいて植栽
されるという活動を伴っている点です。この他にも、国内でのダンロップの工場
を拠点として、ドングリプロジェクトと名付けた植栽事業も実施されており、
国内外で樹木を植える活動を積極的に進めておられます。
皆さんもご存じの通り、樹木は大気中の二酸化炭素を吸収、固定することに大きく貢献しています。
ただし、
木を植えることの意義は、単に二酸化炭素を吸収することや、「緑」を少しでも増やすことにとどまるものでは
ありません。木を植えるという活動を通して、人が土地や環境とのつながりを持つという点でも重要な意味を
持っています。特に住民による植樹は、暮らしの基盤である土地や環境との接点や配慮の経験を持つことで、
土地への愛着や誇りを育てていくことにつながります。
エナセーブシリーズのタイヤ購入に伴うマングローブの
森づくりには、タイの地元の住民や子供たちが参加します。
産業社会、情報社会と、社会が進展する過程で、人と土地、引いては人と環境とのつながりはどんどん希薄に
なってきました。人工素材が生活を取り巻き、食べるものにも、着るものにも、住んでいる土地との結びつきは
どんどん失われています。環境社会を実現し、人々が安全・安心、そして心の安定を得ていくためには、人と
土地や環境との結びつきを再び取り戻すことが重要だと考えています。
もう一度「地に足をつける」という言葉を思い起こしながら、
チーム・エナセーブで植樹活動に参加してみませんか。