植樹地域~現地ブログ~ チーム・エナセーブ

環境教育

2015年4月2日|環境学習

以前のブログで、「村の未来を担う子供たち」について書きましたが、今回はその続きのお話です。

この地域の子供たちは、生活の中に海水が入り込む生活を日常的に送っています。ある時期には、水の中を歩きながら学校に通う事を余儀なくされています。子供たちはそれも面白がることができますが、大変な状況であることは間違いありません。そしてそういった環境は、子供たちに自然と自分たちの環境について意識を向かわせる絶好の環境なのです。この地域において環境教育は欠かせないカリキュラムとなっています。

さて、具体的にどういったプログラムが行われているのでしょうか。いくつかご紹介しましょう。

まず一つは、野菜栽培です。この土地の土は野菜栽培には向かない土地なので、土は他の土地から運んできます。早く成長するホウレンソウなどを栽培します。もちろん子供たちには初めての体験です。この経験を通じて、「植物の栽培」について経験し、基本的な作業や考え方を学びます。

その他に、堆肥づくりや、ネイチャーゲームなども楽しみます。もちろん教室での講義もあります。

こうした活動を通じて子供たちは、環境を大切にする大人へと成長していきます。子供たちが大人になった時、この村はどういう風に変わっているのでしょうか。





文・写真 公益財団法人 オイスカ スタッフ
ダンロップ