植樹地域~現地ブログ~ チーム・エナセーブ

ジェパラ県のマングローブは今

2015年9月4日|植樹地の様子

本日は、ジェパラ県のお話。ここは2011年頃から植林していた同じインドネシアの植林地です。
本日はそちらの植林地のその後の様子についてご紹介です!
果たしてマングローブ林は力強く育っているでしょうか。見てみましょう。

先日、植林をコーディネートするオイスカ植林担当と、ジェパラ県の関係者で、この植林地の評価活動が行われました。ジェパラ県からは、ジェパラ県海洋漁業局、森林局、環境局、地域社会エンパワーメント事務所、それにインドネシア海軍が参加しました。

多くの政府関係者らにも参加してもらった理由は、もし、植林地でマングローブ林が波の浸食や養魚池拡大により消失している場合には、その後の問題解決のために協力してもらう事が期待できるし、すでに小さな森を形成しているような場合には、彼らに良い影響を与え、さらなる緑化のために協力を得る事ができるからです。

関係者集合後、村から植林地へはバイクを走らせます。養魚場沿いを走りながら頭に浮かぶのは「マングローブ林の成長」です。そして、到着してみると、、、、

そこにはミニ・フォレストが形成されており、大きなものでは2mほどに成長していました。以前はただの海だった村の海岸線にこのような光景が見られた事は、本当に新鮮な感じがしました。調査に参加した誰もが、以前の光景を頭に浮かべながら、その変化に目を奪われました。

この訪問は植林グループにとって、「今後も植林活動を続けていく」大きなモチベーションとなりました。

この地域の人々がマングローブ林の保護を継続的に続ける理由は「海面上昇」です。以前植林した苗木の一部は、実際に波によって流されています。また、植林地に接していた養魚場は、今はありません。今後も自然災害は起こりえますが、頑丈に育ち生き残ってきたマングローブたちは、次の災害にも耐え抜いてくれるはずです。今回調査に参加した政府関係者ともども、地域の人々がこの緑を守り抜いてくれるだろうと期待しています。




文・写真 公益財団法人 オイスカ スタッフ
ダンロップ