2012年に開始したDemak県のマングローブ植林プログラムが4年目を迎えました。このプログラムでは、これまでの3年の間に、Rhizophora Mucronataという種類のマングローブ苗、合計108,800本が植林されています。
植林活動の実施前、植林グループは、プロジェクトコーディネーターらと調整し、その年に植林するエリアを決めます。未だこの県は海岸浸食の脅威にさらされているため、まだ植林を必要としているエリアは沢山あります。また、植林活動を希望しているグループもいくつかあるため、その担当エリアの割り振りは大切な仕事です。
今年のTeam ENASAVEの植林地として、高波の脅威にさらされる可能性が少なく、苗の確実な成長が望める場所が選ばれました。
9月の4日間で、総面積1.5ヘクタールに20,000本の Rhizophora Mucronata苗を植えました。苗木と苗木の距離は1メートル×1メートルと70センチメートル×70センチメートルでした。波の影響が強い箇所は、間隔を狭くして植えていきます。そうする事によって苗の間に土壌がたまりやすくなり、より確実に苗は成長できるようになります。土壌は泥です。これはマングローブが成長するために理想的な状態とされています。近々、芽や根が出てくるでしょう。
無事に今回の植林活動は終了しましたが、今後のマングローブ苗の生存率は、植林グループのモニタリング活動にかかってきます。植林し、そのままにされた苗と、その成長を見守られた苗ではまるで成長の具合が変わってしまうのです。Team ENASAVEの植林活動地で植えられた苗木は、高い生存率を保っていますが、その陰には植林グループの継続的なモニタリング活動があるからなのです。
4年目の植林を終了し、地域の人々はこのマングローブ植林プログラムの意義を実感し、感謝しています。この気持ちが、今後もマングローブを見守っていく原動力となるでしょう。